思いつきで動く日記

思い立ったが吉日。好きな事を書いています

日誌

私は学生だ。勉強に恋愛に、と忙しい毎日だ。

私は電車通学に片道約1時間半を費やしている。今日やりたいことは登校時、1日の復習は下校時に考える。

これから書くことは登校時に考えた、今日やりたいことだ。

 

私には好きな男性がいる。一目惚れだと思う。

他学科で、接点は無い。交際に発展させたいわけでは無いが、とても彼のことが知りたい。

 

私たちの通う学校には様々な決まりがある。そのひとつに日直は日誌を書き、放課後に担任教師に提出しなくてはいけない決まりがある。日直は1日に2人、出席番号順でまわってくる。学科は別だ。全員必ず1回は書かなければならない。ちなみに他学科の日誌を読んではならないという決まりはない。

 

私は授業が始まる20分前には登校できているようにしている。教室にいる人は少ない。ということは、こっそり他学科の日誌を見てもバレないかもしれないのだ。

前述の通り、私と好きな男性の間に接点はない。唯一彼が生み出したものを見ることが出来るチャンスだ。彼のことが知りたい。彼がどんな字を書いて、どんな文章を書くのか知りたい。

 

もはや日誌を読まない理由がない。今日、読む。

今日は私が2限、彼の学科は1限から授業がある。私が登校した時には学校は1限の真っ最中で、学校をうろつく人間は少ない。周りはそこまで気にしなくて大丈夫のはずだ。

しかし、問題もある。

日誌は職員室に保管してある。職員からは見えない位置だが、出入口が近い。どれだけ授業中で人が少ないと言っても、空いている教員は何かしらの理由で出入りすることが多い。油断出来ない。

そもそも今日は彼の学科は1限から授業があり、今日の日直が既に日誌を回収している可能性もある。

 

もし読んでいるところを知られたら、私はこれからの学生生活を他学科の日誌を読み荒らした人間として過ごさなければならない。非常につらい。リスクを考えるとやめた方がいいが、それよりも彼のことが知りたいのだ。

 

私が日直の時に自分の学科の日誌を回収しつつ読めばいいのでは。とも考えたが、思い立ったが吉日なので今日やる。

 

 

 

と決めたのが約20分前。

結果はダメだった。普通に回収されてた。何の変哲もない失敗だった。くそ!覚えてろよ!