思いつきで動く日記

思い立ったが吉日。好きな事を書いています

日誌の続き

前回の続き。

ついに今日読んだ。

もう人がいても関係なかった。本人がいなければいいか、と思って5人くらいの前で読み漁った。

今回はその感想だ。

 

まず、彼が書いた日誌は2日分だけだった。2日分の文字と文章でわかる事なんてしれているが、彼の事を何も知らない私にとっては貴重なものだった。よく知らないけど重要文化財とかに指定すべき。

彼の書く字は、お世辞にも綺麗とは言えなかった。習字の経験はないだろう。字の大きさは小さめだった。粒は揃っておらず、漢字を書き慣れていなさそうだった。

文章はシンプルだった。たくさん書く訳でもなく、何も書かない訳でもない。

一日の感想を書く欄には、

「体調管理に気をつけたい。」

「集中して授業を受けられた。」

など当たり障りのない事を書いていた。

 

私は、彼の字が整っていなくて、文章に飾り気がないことに安堵した。

彼は可愛い。それに加えて彼の書く字は綺麗で、文章も涙を零すほどに美しかったら、彼は今頃、人間国宝で私は彼に出会えなかっただろう。そう思うと彼の神経や手先に感謝だ。ありがとう!彼の身体!彼の今までの環境!

 

ひとしきり感動し、日誌を元の位置へ返す私をそばにいた友達が気持ち悪そうな目で見てくる。けれど私は構わない。だって好きだもん。